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編集メモ: 「無添加」という表示の裏で、実際には何が使われているのかは意外と語られません。添加物図鑑のリスクスコア実データから、アントシアニンを含む着色・保存関連6物質を比較し、赤ワインの栄養データもあわせて、表示の読み方を検証しました。

「無添加」表示とアントシアニン ブルーベリー製品・赤ワインでの用途から考える添加物の読み方

スーパーの棚に並ぶブルーベリージャムや果実飲料には「無添加」の文字がよく見られますが、その言葉が具体的に何を指しているのかを説明できる人は多くありません。本記事では、天然色素として知られるアントシアニンの実際の用途を手がかりに、添加物図鑑・栄養図鑑の独自データを使って「無添加」表示の読み方を整理します。

「無添加」表示が意味するもの——何が「無い」のかを確認する

「無添加」という言葉は、食品に添加物が一切使われていないことを法律上保証するものではありません。多くの場合、特定の添加物カテゴリ(合成着色料や合成保存料など)を使っていないことを指しているにすぎず、それ以外の添加物までが排除されているとは限らない点に注意が必要です。

  • 「無添加」は任意表示であり、何を無添加としているかは商品ごとに異なる
  • 「合成着色料無添加」であっても、天然由来の着色料(アントシアニンなど)が使われているケースは多い
  • 消費者庁の食品表示に関するガイドラインでは、無添加を強調する表示について根拠を明確にすることが求められている

つまり「無添加」の文字だけを見て中身を判断するのは早計で、具体的に何が使われ、何が使われていないのかを確認する姿勢が欠かせません。天然由来だから安全、合成だから危険という単純な二分法ではなく、実際にどのような物質がどの用途で使われているかを一つずつ見ていく必要があります。次章では、その代表例としてアントシアニンを取り上げます。詳しい制度の枠組みは消費者庁の食品表示制度に関する情報で確認できます。

アントシアニンとは何か——天然色素としての基礎

アントシアニンは、ブルーベリーやブドウ、赤しそなどの植物に含まれるポリフェノールの一種で、赤色から紫色、青色にかけての色調を持つ天然色素です。植物が紫外線などのストレスから自身を守る目的で合成する物質とされており、果皮や果肉に多く蓄積される傾向があります。食品業界では、この色調の特性を活かして着色料として利用されることがあります。

  • ポリフェノール系の化合物に分類される天然色素で、植物由来のものが食品添加物として使用される
  • pH(酸性・アルカリ性の度合い)によって発色する色が変化する性質を持つ
  • ブルーベリー、ブドウ、赤しそ、紫いもなど、複数の植物から抽出される

このようにアントシアニンは、合成着色料の代替として天然由来の色調を食品に与える目的で使われることが多い物質です。「無添加」を掲げる商品で使われる着色料の多くが、このような植物由来の色素であるという事実は、消費者が表示を読み解くうえで押さえておくべきポイントといえます。次章では、こうした色素が実際にどのような食品で、どのような役割を果たしているのかを見ていきます。

ブルーベリー製品・赤ワインでの実際の用途

アントシアニンが最も身近に使われているのが、ブルーベリージャムやブルーベリー飲料、そして赤ワインです。これらの食品では、アントシアニンは原料そのものに由来する成分として存在している場合と、着色を目的に別途添加される場合の両方があります。特に赤ワインでは、ブドウの果皮に含まれるアントシアニンが醸造過程で溶け出し、あの独特の赤紫色を生み出しています。

  • ブルーベリー製品では、加工・加熱によって退色しやすいアントシアニンを補う目的で添加されることがある
  • 赤ワインの色調は、原料ブドウの果皮由来のアントシアニンが主体であり、多くの場合は添加物としてではなく醸造由来の成分である
  • ジャムや清涼飲料水では、退色対策として着色料としてのアントシアニンが使用基準の範囲内で用いられることがある

このように、同じ「アントシアニン」という名前でも、原料由来の成分としてそこにあるのか、着色目的で加えられたものなのかで意味合いが異なります。「無添加」表示を見た際には、この違いを踏まえて、その食品にとってアントシアニンがどちらの立ち位置にあるのかを想像してみることが、表示を正しく読み解く手がかりになります。

独自データで見る着色・保存関連物質のリスクスコア比較

ここで、HONMONOシリーズが運営する添加物図鑑に収録された2,138件のうち、アントシアニンと同じ着色・保存の文脈で語られることが多い6件の実データを見てみます。

| 添加物名 | 用途分類 | 危険度 | リスクスコア(0〜30) | 主な使用食品 |

|---|---|---|---|---|

| 次亜硫酸ナトリウム | 漂白剤・保存料 | 中 | 10 | かんぴょう・乾燥果実・えび(冷凍) |

| タンニン(着色) | 天然着色料 | 中 | 8 | ワイン・菓子類・清涼飲料水 |

| ブドウ種子抽出物(プロアントシアニジン) | ポリフェノール(縮合タンニン) | 低 | 4 | ブドウ種子サプリメント・赤ワイン・ブドウジュース |

| リゾチーム | 保存料・酵素 | 低 | 3 | チーズ(特にゴーダ・エダム)・ワイン・肉加工品 |

| アントシアニン | 天然色素(ポリフェノール系) | 低 | 2 | ブルーベリー製品・赤ワイン・ジャム |

| エピカテキン | ポリフェノール(フラバノール) | 低 | 2 | 緑茶・ダークチョコレート・赤ワイン |

この表から読み取れるのは、同じ「着色・保存」の文脈で語られる物質でも、リスクスコアには大きな幅があるという事実です。漂白剤・保存料として使われる次亜硫酸ナトリウムがリスクスコア10である一方、アントシアニンやエピカテキンといったポリフェノール系の天然色素はスコア2と、ADI(1日摂取許容量)や使用基準、海外規制状況をもとにした添加物図鑑の独自指標では低い水準に位置づけられています。また、タンニンやプロアントシアニジンといった赤ワイン由来の物質は、アントシアニンよりもやや高いスコアが付いており、「同じワインに含まれる成分」であっても評価は一様ではないことが分かります。こうした差は、「天然由来だから一律に安全」という単純化した理解では見えてこない部分であり、実データを個別に確認する意義がここにあります。より詳しい内訳は添加物図鑑で2,138件の危険度ランクを調べるから確認できます。

赤ワインの栄養成分から見る「無添加」の別の側面

「無添加」という表示は着色料や保存料の有無に注目が集まりがちですが、食品そのものの栄養成分も、添加物と切り離して確認しておく価値があります。栄養図鑑の食品データ2,040件から、赤ワインの可食部100gあたりの成分値を見てみます。

| 食品名 | 分類 | エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 |

|---|---|---|---|---|---|---|

| 赤ワイン | 嗜好飲料類 | 73kcal | 0.2g | 0g | 1.5g | 0g |

この数値からは、赤ワインが脂質をほぼ含まず、炭水化物量も1.5gと比較的少ない嗜好飲料であることが分かります。アントシアニンやタンニンといったポリフェノール成分の話題が先行しがちですが、こうした基本的な栄養構成を把握しておくことも、食品全体を理解するうえでは欠かせない視点です。着色料の有無だけでなく、エネルギーや栄養素のバランスまで含めて食品を捉える姿勢が、表示に惑わされない読み方につながります。詳しい成分値は栄養図鑑で赤ワインを含む2,040件の成分データを見るで確認できます。

「無添加」表示を読み解くときの注意点

ここまで見てきたように、「無添加」の文字だけでは、その食品にどのような物質が含まれているかを完全には判断できません。表示を過信せず、原材料表示欄まで確認する習慣が、より正確な理解につながります。

  • 「無添加」がどの添加物カテゴリを指しているのか(着色料なのか、保存料なのか)を確認する
  • 天然由来の着色料・ポリフェノールであっても、使用基準や含有量が定められている場合がある
  • 原材料表示欄を確認し、実際にどのような物質が使われているかを個別に確認する

「無添加」という一言に頼るのではなく、原材料表示を自分の目で確認し、必要であれば添加物図鑑のような一次データベースで個々の物質の位置づけを調べる、という二段階の確認プロセスを持つことが、表示を正しく読み解くための現実的な方法だといえます。ポリフェノールの機能性に関する一般的な知見については、食品安全委員会の食品健康影響評価に関する情報なども参考になります。

まとめ

  • 「無添加」は法律上「添加物を一切使っていない」ことを保証する表示ではなく、特定カテゴリの不使用を指している場合が多い
  • アントシアニンは天然色素であり、ブルーベリー製品や赤ワインに原料由来または着色目的で使われる
  • 添加物図鑑の実データでは、アントシアニンのリスクスコアは2と、同じ着色・保存文脈の物質の中でも低い水準に位置づけられている
  • 赤ワインの栄養図鑑データからは、73kcal・脂質0gという嗜好飲料としての基本構成が確認できる
  • 「無添加」表示を見た際は原材料表示欄を確認し、必要に応じて添加物図鑑などの一次データを参照する習慣を持つとよい

データの出典と更新情報

  • 本記事の独自データは HONMONO シリーズが運営するデータベースから取得しています。
  • 添加物図鑑(次亜硫酸ナトリウム・タンニン・ブドウ種子抽出物・リゾチーム・アントシアニン・エピカテキンのリスクスコア): https://tenka.honmonojp.com(データ取得日 2026-08-22)
  • 栄養図鑑(赤ワインの成分値): https://eiyo.honmonojp.com(データ取得日 2026-08-22)
  • 執筆・編集: HONMONO編集部(記事は公開前に人間が確認しています)
  • 最終更新日: 2026-08-22

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