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編集メモ: ケーキに使われる添加物は「甘い」「色がきれい」だけでは語れません。添加物図鑑が独自算出したリスクスコアをもとに、着色料・保存料・甘味料6件を横並びで比較し、チョコレートブラウンHTがなぜ突出しているのかを掘り下げます。

ケーキに使われる添加物31件 チョコレートブラウンHTを筆頭にリスクスコアを並べる

ケーキ売り場に並ぶ商品の原材料表示を見ると、聞き慣れないカタカナの添加物名がずらりと並んでいることに気づきます。本記事では、HONMONOシリーズが独自に運営する添加物図鑑のデータベースから、ケーキ関連の添加物6件を抜き出し、危険度とリスクスコアという2つの独自指標で横並びに比較します。「色をきれいに見せる添加物」と「日持ちさせる添加物」「甘みを補う添加物」がそれぞれどう違うのかが、数値を通して見えてきます。

ケーキになぜこれほど添加物が使われるのか

コンビニやスーパーで売られているホールケーキ、カットケーキ、菓子パン風のケーキ類は、製造から店頭に並ぶまでに数日かかることが珍しくありません。家庭で作る手作りケーキと違い、市販品には「見た目を保つ」「日持ちさせる」「コストを抑えつつ甘みを出す」という複数の目的で添加物が組み合わせて使われています。

  • 着色料:焼き色や生地の色ムラをカバーし、写真映えする均一な色に仕上げる
  • 保存料:カビや細菌の繁殖を抑え、流通期間中の品質を保つ
  • 甘味料(糖アルコール):砂糖の代替やカロリーオフを狙って配合される
  • 乳化剤・膨張剤など:食感や生地の膨らみを安定させる(本記事では扱わない)

こうした添加物は単体では食品衛生法の基準内で使用が認められているものがほとんどですが、種類ごとにリスクの大きさには差があります。次のセクションでは、添加物図鑑が実際に算出しているリスクスコアを見ながら、その差を具体的な数字で確認していきます。

独自データ:添加物図鑑が算出したケーキ添加物6件のリスクスコア

ここからが本記事の核心部分です。添加物図鑑には2,138件の添加物が収録されていますが、そのうちケーキ関連の食品(チョコレート菓子・食パン・菓子パン・シュガーレス菓子など)に直接関わる6件を抽出し、危険度とリスクスコア(0〜30の指標のうち、算出根拠は0〜10)を一覧化しました。

| 添加物名 | 用途分類 | 危険度 | リスクスコア(0〜30) | 主な使用食品 |

|---|---|---|---|---|

| チョコレートブラウンHT | 合成着色料(アゾ系) | 中 | 13 | チョコレート菓子・ケーキ・ビスケット類 |

| プロピオン酸カルシウム | 保存料 | 低 | 5 | 食パン・菓子パン・ケーキ |

| 還元麦芽糖水飴 | 甘味料(糖アルコール) | 低 | 4 | シュガーレス菓子・チョコレート・ゼリー |

| イソマルチトール | 甘味料(糖アルコール) | 低 | 3 | シュガーレスキャンディ・チョコレート・アイシング |

| ラクチトールシロップ | 甘味料(糖アルコール) | 低 | 3 | 低糖質菓子・チョコレート・ベーカリー製品 |

| 還元パラチノース | 甘味料(糖アルコール) | 低 | 3 | シュガーレスキャンディ・チョコレート・焼き菓子 |

この表を見ると、6件のうちリスクスコアが突出して高いのはチョコレートブラウンHTの13点で、他の5件(3〜5点)とは2倍以上の開きがあります。糖アルコール系の甘味料4種(還元麦芽糖水飴・イソマルチトール・ラクチトールシロップ・還元パラチノース)はいずれも危険度「低」でスコアも3〜4点にとどまり、用途分類が同じでも数値上はほぼ横並びであることが分かります。一方でプロピオン酸カルシウムは保存料でありながらスコア5と、甘味料群よりやや高い水準に位置しています。用途が違う添加物を同じ物差し(0〜10点の算出根拠)で比較できる点が、このデータベースの独自性です。添加物図鑑で2,138件の危険度ランクを調べるでは、ここに挙げた6件以外の添加物についても同様のスコアを検索できます。

チョコレートブラウンHTとは何か、なぜスコアが突出するのか

チョコレートブラウンHTは合成着色料の一種で、アゾ系色素に分類されます。チョコレート色を人工的に再現できるため、チョコレート菓子やケーキ、ビスケット類の着色に使われてきました。添加物図鑑のデータでは危険度「中」・リスクスコア13と、今回取り上げた6件の中で最も高い数値がついています。

  • 用途分類は合成着色料(アゾ系)で、天然色素とは製造プロセスが異なる
  • 危険度ランクは「中」で、今回の6件では唯一「低」ランクを外れている
  • 使用が制限されている国・地域があり、添加物図鑑のデータでは米国・オーストラリアで使用制限、日本国内では未認可とされている
  • 主な使用食品はチョコレート菓子・ケーキ・ビスケット類で、いずれも見た目の色味が購買判断に直結しやすい商品群

日本国内で未認可という位置づけは、少なくとも国内で流通する市販ケーキにチョコレートブラウンHTが直接使われている可能性は低いことを意味します。ただし海外製の輸入菓子や、原材料の一部に海外製チョコレートを使う商品では、表示を確認する価値があるといえるでしょう。国ごとの添加物の使用可否は食品衛生法や各国の規制機関によって個別に定められており、日本の食品添加物制度の全体像は厚生労働省の食品添加物に関するページで確認できます。

保存料プロピオン酸カルシウムのリスクをどう見るか

プロピオン酸カルシウムは食パンや菓子パン、ケーキ類に使われる保存料です。添加物図鑑のデータでは危険度「低」・リスクスコア5とされており、今回の6件の中では2番目に高い数値ですが、チョコレートブラウンHTの13と比べると半分以下にとどまります。

  • カビや一部の細菌の繁殖を抑制し、常温流通での賞味期限を延ばす役割を持つ
  • 危険度は「低」ランクで、着色料であるチョコレートブラウンHTより低く位置づけられている
  • パン・ケーキ類は水分量が多く傷みやすいため、保存料の使用頻度が比較的高い食品カテゴリーである
  • スコア5という数値は、同じ「低」ランクの中でも幅があることを示している

保存料は「日持ちさせるために必要な添加物」という側面が強く、無添加をうたう商品はその分、消費期限が短く設定されている傾向があります。リスクスコアだけで良し悪しを判断するのではなく、消費期限とのトレードオフとして捉えることが実用的な見方だといえるでしょう。

糖アルコール系甘味料4種の比較:還元麦芽糖水飴・イソマルチトール・ラクチトールシロップ・還元パラチノース

今回取り上げた6件のうち4件は、いずれも「甘味料(糖アルコール)」に分類される添加物です。シュガーレス・低糖質をうたうケーキやチョコレート菓子で砂糖の代替として使われることが多く、添加物図鑑のデータではいずれも危険度「低」、リスクスコアは3〜4点という狭いレンジに収まっています。

  • 還元麦芽糖水飴:リスクスコア4、シュガーレス菓子・チョコレート・ゼリーに使用
  • イソマルチトール:リスクスコア3、シュガーレスキャンディ・チョコレート・アイシングに使用
  • ラクチトールシロップ:リスクスコア3、低糖質菓子・チョコレート・ベーカリー製品に使用
  • 還元パラチノース:リスクスコア3、シュガーレスキャンディ・チョコレート・焼き菓子に使用

4種のうち還元麦芽糖水飴のみがスコア4で、残る3種はいずれもスコア3と最小値タイになっています。用途分類が同じであっても使用される食品カテゴリーには微妙な違いがあり、還元麦芽糖水飴はゼリーへの使用が挙げられている点で他の3種と区別できます。糖アルコール系の甘味料は摂取量が多いと消化器系への影響が指摘されることがありますが、これはリスクスコアとは別の一般的な知見であり、摂取量の目安については消費者庁の食品表示に関する情報などで公的な整理を確認することをおすすめします。

原材料表示でチェックすべきポイント

ここまで見てきた6件のデータを踏まえると、ケーキの原材料表示を確認する際に着目すべき点がいくつか見えてきます。すべての添加物を避けることは現実的ではないため、優先順位をつけて見る習慣が役立ちます。

  • 「着色料(チョコレートブラウンHT等)」のように、着色料が個別に名指しで記載されているかを確認する
  • 保存料の表示がある場合、パン・ケーキ類では一定の使用が一般的であることを踏まえて過度に不安視しない
  • 「甘味料(還元麦芽糖水飴、イソマルチトールなど)」という表示は、糖アルコール系の代替甘味料が使われているサインである
  • 輸入菓子や海外ブランドのチョコレート製品は、国内基準と異なる着色料が使われている可能性があるため表示を注意深く見る

原材料表示は文字が小さく、似た名前の添加物が並ぶため一見では判別しづらいものです。気になる添加物名を見つけたときに、危険度やリスクスコアをその場で調べられる仕組みがあると、表示を読む負担がぐっと下がります。

リスクスコアという指標をどう活用するか

添加物図鑑のリスクスコアは、ADI(一日摂取許容量)や国内外での使用基準、海外規制の状況をもとに算出された0〜10の独自指標です。今回の6件で見ると、13点のチョコレートブラウンHTと3〜5点のその他5件との間には明確な段差があり、「同じ添加物でも用途分類によってリスクの水準が大きく異なる」ことが数値で裏付けられています。

  • リスクスコアは絶対的な危険性を示すものではなく、複数の添加物を相対比較するための指標である
  • スコアが低いからといって摂取量を無制限に増やしてよいわけではない
  • スコアが高い添加物ほど、使用国・使用基準に関する情報を確認する価値がある
  • 添加物図鑑では2,138件全体を同じ基準で検索・比較できるため、ケーキ以外の食品カテゴリーでも同様の使い方ができる

数値化された指標があることで、「なんとなく怖い」という感覚的な判断から、「どの添加物がどの程度のスコアなのか」という具体的な比較に切り替えられます。ケーキに限らず、日常的に口にする加工食品全般でこの視点を持つことが、表示を読み解く力につながっていくはずです。

まとめ

  • ケーキ関連添加物6件のうち、リスクスコアが最も高いのはチョコレートブラウンHT(13点)で、他の5件(3〜5点)を大きく上回る
  • チョコレートブラウンHTは合成着色料(アゾ系)で、米国・オーストラリアで使用制限、日本では未認可とされている
  • 保存料プロピオン酸カルシウムはスコア5で、危険度は「低」ながら甘味料群よりやや高い水準にある
  • 糖アルコール系甘味料4種(還元麦芽糖水飴・イソマルチトール・ラクチトールシロップ・還元パラチノース)はいずれもスコア3〜4に収まり、危険度は「低」で横並び
  • リスクスコアは相対比較のための指標であり、原材料表示を読み解く際の優先順位づけに活用できる

データの出典と更新情報

  • 本記事の独自データは HONMONO シリーズが運営するデータベースから取得しています。
- 添加物図鑑: https://tenka.honmonojp.com(データ取得日 2026-08-24)
  • 執筆・編集: HONMONO編集部(記事は公開前に人間が確認しています)
  • 最終更新日: 2026-08-24

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